僕はいつもこんなことを考えている

人生はとても短い。 とてつもなく速い時の流れの中で僕はいつもこんなことを考えている。

いきそで行かなかった所へ行ってみよう

 

ずーっと

あの場所がどうなっているか確認しに行こうと思っていた。

 

何度も何度も。

 

だけど

なんとなく足が向わなかった

近所の,小学生の頃

よく釣りに出かけたあの場所へ。

 

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近くのこの橋を渡り

 

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自転車で来たならば,この場所におき

 

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河沿いのここを向こうへ突き当たるまで歩く。

 

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自宅から徒歩の時はあっちからこっちへ

途中,裸足で川を渡って

来たもんだが

うん十年を経て河原がジャングルになり過ぎていて

今はムリなようだ。

 

 

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着いた!

この場所

今も小さなハヤが釣れそうな匂いがプンプンする。

 

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釣りポイントまで降りて行こうと試みたが

やはりジャングル化していてムリ。

 

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向こう岸にある

お寺さんのコンクリートの崖から

太いつる草が下まで伸びていて

 

時に,そのつるを伝って下まで降りてきたもんだけど

今は身体が重すぎてムリっぽい。

 

あの頃の,あの少年の頃の思い出が

お腹いっぱいになるくらい

溢れ出てくる。

 

楽しかった記憶ばっかり。

 

 

帰り道

もう来る事はないであろうあの場所を

振り返ると

 

心の中でそっとつぶやいた

 

「 さらば少年の日よ… 」

 

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